スタバとブルーボトル「メニュー表」に見る戦略差 何気なく接しているが企業の工夫が詰まっている

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ビジュアルにすることで(程よく)敷居を下げ、店側の推し商品を伝えることも可能にする。これが「アルバム式」メニュー表の特徴だ。

メニュー表パターン3「ウォーターフロー式」

「ウォーターフロー式」のメニュー表
視線を誘導しつつ、サイドメニューを注文させる「ウォーターフロー式」のメニュー表(編集部作成)

メニュー表の左上からスタートし、表の中で視線を動かしつつ、最後には右下を見ることでオーダーを完了させるスタイルのメニュー表を「ウォーターフロー式」と呼びたい。

ウォーターフロー式もビジュアル指向だが、上記のアルバム式との大きな違いは、上から下へ水が流れるような視線移動があるという点。それは、「サイドメニューやトッピングも頼んでね」という店側の強い意志であり、お客さんの興味を持続させるためのレイアウトを持ったスタイルなのだ。

メリットは「どんなセットがあるか、直感的にわかること」「デザイン要素で推しも伝えられること」。つまり、お店の思惑や、食べてほしいものが伝わりやすいのだ。

一方、デメリットは「制作するうえでグラフィック力が問われること」「情報の割り切り(何に重きを置き、何に重きを置かないか)をしないとページ数が増えること」「戦略に迷いがあると、わかりづらいメニュー表になりがちであること」「ページをめくるとフローが途切れてしまうこと」などが挙げられる。

具体例としてここで取り上げるのは、マクドナルドのメニュー表だ(なぜカフェチェーンでこない、と思う人もいるかもしれないがちょうどいい例がなかった)。

このメニュー表も、創意工夫が詰まっている。

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