スタバとブルーボトル「メニュー表」に見る戦略差 何気なく接しているが企業の工夫が詰まっている
だからこそ、メニュー表を読み解く面白さがある。
なぜこのようなメニュー形態になったのか。なぜこの順番で並べられているのか。なぜ料理のストーリーが書かれたページがあるのか。
それらは全て何らかの使命が与えられており、意味無く配置されたものはひとつもないのだ。
ブルーボトルとスタバ、メニュー表から読み解く「戦略の差」
例えば前述のブルーボトルコーヒーは店内で焙煎し、ハンドドリップをすることが特徴だ。
手間暇を掛けた味わいは、コーヒーに強い興味を持つお客さんがメインターゲットである。だからこそ、メニュー表もあえて硬派に仕上げられている。初対面ではとっつきにくく感じる人もいるかもしれないが、そのとっつきにくさをクリアすると、「ブルーボトルコーヒーに認められた」かのような感覚すら得られる。
対してスターバックスは、コーヒーが美味しいことはもちろんながら、スターバックスというお店の雰囲気や居心地を愛し、ゆっくりとくつろげる場所を求めるお客さんだったり、独創的なフラペチーノやスイーツを楽しみたいお客さんがターゲットだ。
店舗数としても全飲食チェーン店で国内第3位という多さながらも
たかがメニュー表、されどメニュー表。ブルーボトルコーヒーとスタバを取り上げるだけでも、ここまでいろんなことを読み取ることができる。
どこかのお店に行ったときは、メニュー表をじっくり見てほしい。これほど楽しい読み物はないのだから。
(※編集部注:本記事に登場する3形態の名称は、すべて筆者が独自に定義したものです。また撮影したメニュー表は取材時のもので、その後、変更されている可能性があります。最新のメニュー表は店頭でお確かめください)
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