スタバとブルーボトル「メニュー表」に見る戦略差 何気なく接しているが企業の工夫が詰まっている
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飲食チェーン店の本店や、1号店をめぐる趣味を持つBUBBLE-B(バブル・ビー)さん。現在までに47都道府県のチェーン店、約460ブランドを訪ね歩いてきた実績を持ち、研究成果として書籍『全国飲食チェーン本店巡礼~ルーツをめぐる旅』を著している、チェーン店の研究家です。
そんな彼は「飲食店のメニュー表は実に興味深い存在です。有名チェーン店から初めて入店するようなローカルチェーン店に至るまで、様々な方法で我々、消費者に語りかけてくるんです」と話します。
奥深き、メニュー表の世界へ案内する新連載。第1回となる今回は、BUBBLE-Bさんが提唱する「メニュー表の3形態」について解説します。
飲食店のメニュー表を見るのが好きだ。
メニュー表を見ると、そのお店が何を考えていて、お客様にどうやって楽しんでもらいたいかが、わかる気がする。
期待以上の情報を見せてくれるメニュー表もあれば、「うちは昔から蕎麦だけです。嫌なら食わなくて結構だから」というふうに、素っ気ない素振りを見せるメニュー表だってある。ツンでもデレでもそれはお店の個性、決して善し悪しではない。
そうしてわかったのは、メニュー表の構造は大きく3つに分けられるということ。具体的には「テキストロール式」、「アルバム式」、「ウォーターフロー式」の3つだ。
メニュー表パターンその1「テキストロール式」
映画のエンドロールに記載されるクレジットのように、ただただ文字だけが等間隔・等倍率で、縦横に羅列される形式のメニュー表のことを「テキストロール式」と呼びたい。(外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
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