「怒りや悲しみ」と向き合える子に育てる親の心得 まずは「感情のラベリング」を手伝ってあげる

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気持ちを言語化してあげるだけでも、心が落ち着くという場面を多々みるのですが、時になかなかうまく行かない時もあります。そんな時は、体への働きかけも有効です。

例えば、深呼吸は場所を選ばず行うことができます。自身の呼吸に注目することさえも難しい時は、ティッシュを丸めて机に置き、机の端まで息だけで飛ばすというようなゲームにして行っても効果があります。

(画像:『きみのこころをつよくする えほん』)

また、子どもたちは、気持ちを心だけではなく、体で強く感じる傾向があります。怒りや悲しみ、不安などのネガティブな感情や感覚が大きく膨らみすぎたときには、自分で抑えていけるように、上手な対応方法を身につけていくことも必要です。これが、情動制御の力を育てることにつながっています。

状況別に方法を考える

ある6歳の女の子は、悲しい時は「親にぎゅっと抱きしめてもらう」、イライラした時は「紙にクレヨンでぐるぐるかきなぐる」ことで気持ちが落ち着きました。このように、状況別にこんな方法が良さそうだね、と話し合うこと自体、レジリエンス教育の第一歩となります。

(画像:『きみのこころをつよくする えほん』)
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