「コミュ力」が必須スキル、弁護士の最新処世術 集客のためにマナー研修、顔写真にもこだわる
そうすると、次第にウェブ広告のクオリティも進化していきますから、どのような印象を与える写真を掲載するのか、また、どのようなメッセージ性をもつホームページを作るのかといったことも、選ばれるためには重要な要素となってきています。こうした広告活動も大切な1つのコミュニケーション力と言えます。
「選ばれる」ためには、弁護士だけにコミュニケーション力が求められるわけではありません。電話に出た事務員や、来客対応した事務員の対応の仕方によっても、相談者がその弁護士事務所に対して抱く印象は左右されます。
法律相談をしたいと思って電話をしたら、対応した事務員が面倒臭そうに電話に出たなんてことがあれば、もう第一印象はアウトです。第一印象は人の脳裏に強く焼き付きます。こうした点を理解して、人材育成をしている事務所とそうでない事務所には必然的に差が生まれてきます。
また、ここでは詳しく述べませんが、事務所の入り口や相談室のしつらい・雰囲気等も、選ばれる事務所になるうえでは蔑ろにできない要素です。
選ばれる弁護士にどうやってなるか
コミュニケーション力が重要なことは、どんな職種にも言えることですが、弁護士業界では、この10年くらいの間に、その重要性がとりわけ意識されるようになったと考えられます。
弁護士業は、「言葉」を厳密に扱う職業ですから、先生方は通常「何を言うか」に集中しがちです。しかし、広告が当たり前になって、一般の人が弁護士を比較検討できるようになってしまうと、「どう伝えるか」にも力が注がれるようになったのだと思います。
実際に、人間が他人に対して抱く印象は、言葉だけでなく、言葉以外の非言語的要素(服装や振舞い、話し方など)を含めたコミュニケーションのあり方そのものによって決まります。相談者が「この先生に依頼したい」と感じるかどうかは、専門知識以外の部分に負うところが大きいことも事実でしょう。
筆者自身の経験を通じての印象では、先生方のほとんどは、人柄良く、依頼者のために尽くそうとされている方ばかりです。だからこそ、その良さが弁護士を探す一般の方々に、わかりやすく伝わってほしいと願う次第です。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら