「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也氏が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第19回は、デッキ構築型カードゲームの代表作といえる『Slay the Spire(スレイザスパイア)』です。
デッキ構築型カードゲームとして、とてつもない人気
「デッキ構築型カードゲーム」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。例えばトレーディングカードゲームであれば、対戦する前にデッキ(山札)を作っておいて遊ぶわけですが、このジャンルはその逆です。
どういうことかというと、ゲームを遊びはじめるとさまざまなカードが手に入るので、プレーしながら自分のデッキを作りあげていくわけですね。カードゲームのポイントはいかにデッキを作るかであり、その面白さにフォーカスしたジャンルであるといえます。
デッキ構築型カードゲームにもいろいろ種類があるのですが、今回紹介する『スレイザスパイア』は、1人用のゲームとしてはとてつもない人気を誇ります。もはやこの手のジャンルの金字塔といえるレベルで、影響を受けた作品は山ほどあり、そのような派生作品のなかから高く評価される作品も出ているほどです。
本作は家庭用ゲーム機はもちろん、スマートフォンやPCでも遊べるので、ゲームが好きなら一度は触っておいたほうがよい作品でしょう。
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