相性の良さを決めるのは「自律神経の同期」だった 似ているところがない「おしどり夫婦」のなぜ
見えないところで相性が決まる
「なんか合う人」、反対に「どうも合わない人」っていませんか。相性の良し悪しを、私たちは何を基準に判断しているのでしょう。
直観的には、共通の趣味があるか、出身地など経歴が似ているかなどが影響しているような気がしますよね。実際、物理的環境、価値観、考え方、容姿など「自分と共通項が多い人ほど好意を抱く」ことを裏付ける研究は、枚挙にいとまがありません。「類は友を呼ぶ」ということわざの通り、同じ話題で盛り上がれたり、笑いのツボが同じだったりする人の方が付き合いやすい。
初対面でのコミュニケーションが、「お互いの共通点を探る」やりとり中心になるのは、そのためです。しかし「類は友を呼ぶ」だけで「合う・合わない」を説明するのは、無理がないでしょうか。
似ていることが人間関係のきっかけになることはあっても、そこからもう一歩仲を深めていけるかどうかは別問題。いつまでも仲睦まじい夫婦や、学生時代からの親友2人が、まるで似ているところがない「でこぼこコンビ」であることも、しばしばです。
一見似ているところがない2人の相性を、何が決めているのでしょう。
ライデン大学のプロチェスコバらによるこんな研究があります。初対面の男女が惹かれ合うときに重要なのは、笑顔や笑い声や視線など、外界的な同期ではなく、心拍数や皮膚の発汗量など、目で見えない自律神経の領域での同期だというのです。
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