相性の良さを決めるのは「自律神経の同期」だった 似ているところがない「おしどり夫婦」のなぜ

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特に趣味が合うわけでもないけれど一緒にいるのは不思議と心地いい。そんな2人には生理学的な根拠がある、ということです。そう思うと「この人とは、なんか合うな」という感覚を大切にしたくなりませんか? 特に共通点が見当たらない相手であっても、そこに「なんか合うな」があるなら距離を縮められるかもしれません。 

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逆に、「この人とは合わないな」と思う相手とも、努力して付き合えば少しは話ができるようになるかもしれません。それでもあるレベル以上には自律神経が同期しない相手とは、一定以上仲を深めるのは難しい可能性があります。

そういった場合は、「この人とはここまで合えば十分、これ以上は望まない」と、過度な期待をしないでおく方がラクになるのではないでしょうか。

現実的には、自律神経の同期を計測器具なしに認識するのは難しいですから、そういう科学的研究もあるということを頭に置いておいて、なんとなく合わない人がいた場合などに、「きっとこの人(たち)とは自律神経が同期していないんだ」と自分を納得させて、気持ちを楽にする材料にすると良いでしょう。

堀田 秀吾 明治大学教授

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ほった しゅうご / Syugo Hotta

言語学博士。熊本県生まれ。シカゴ大学博士課程修了。ヨーク大学オズグッドホール・ロースクール修士課程修了。言葉とコミュニケーションをテーマに、言語学、法学、社会心理学、脳科学などのさまざまな分野を融合した研究を展開。熱血指導と画期的な授業スタイルが支持され、「明治一受けたい授業」にも選出される。研究の一方で「学びとエンターテインメントの融合」をライフワークとし、研究活動において得られた知見を活かして、一般書・ビジネス書等を多数執筆、テレビ番組にも出演する等、多岐にわたる活動を展開している。

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