圧倒的に数字に強い人がやっている「頭の体操」 日々の「小さな習慣」が大きな差につながる
確率はビジネスと切っても切り離せない要素です。複数ある選択肢の中でどちらを採用するのか、それぞれの成功確率やリターンを計算し、期待値を比較するというケースは多いでしょう。それを日常から鍛えておくと、ビジネスでの生産性も高まります。
確率や期待値の感度を高める頭の体操①
たとえばAさんとBさんの両方から告白されました。恋愛を数学で考えるのは野暮ではありますが、ここでは期待値を参考に判断してみましょう。
実際に前提を置いて試算してみます。数字はすべて主観とはなりますが、それなりの根拠はあるものとします。
満足度100 確率50%
満足度0 確率50%
満足度300 確率30%
満足度0 確率40%
満足度-100 確率30%
Aさんと付き合った時の期待値は、100×50%+0×50%=50となります。それに対してBさんは、300×30%+0×40%+(-100)×30%=60となります。
計算上はBさんに軍配が上がります。ただ、Bさんの懸念点はバラツキが大きいことです。より確実性を重視して無難なAさんを選ぶという人もいるでしょう。特に満足度マイナスが耐えられないという人はAさんを選択するでしょう。
一方、多少確率は低くても最大限の満足度を味わってみたい、無難な相手はつまらないという人はやはりBさんを選ぶでしょう。ちなみに筆者が独身の頃はこちらでした。一方で結婚はAさん寄りの決断でした(その結果がどうだったかには触れません(笑))。
実は、この2人はビジネス的に言えばAさんはローリスク・ローリターン型、Bさんはハイリスク・ハイリターン型となります。ビジネス、特にファイナンスの世界ではリスクはバラツキを指すのです。
どちらを取るかはあなたの好み次第。自分の志向を理解したうえで、数学的な思考と組み合わせることでより良い選択肢を選びましょう。
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