本書の校了間際、著者プロフィールのページを確認していたときに、こんなことがありました。
ジェイミーの経歴の下に、訳者である私のプロフィールが並んでいるのですが、彼女の華々しい経歴に比べて、私はたった一行しかないのです。
私には過去作もありません。差がありすぎて、もう少し書き足したほうがよいのではと考えたのですが、ないものはないのですから、仕方がありません。
それに、ジェイミーが教えてくれるように「ありのままの、ウソ偽りない自分」でいることが何よりも大事だと思い直し、正直にそのままでいくことにしました。
ノーを恐れず行動することがイエスにつながる
その後、日本語版のカバーを見て、心から素晴らしいと思いました。さらにジェイミー本人がインスタで紹介してくれているのも見て、感激しています。
女性のためにひと肌もふた肌も脱ぎ続けるジェイミーの旅路をリアルにつづった本書で、夢だった翻訳者デビューを果たせたことが、私は嬉しくてたまりません。
そもそもなぜ、東洋経済新報社に本書の企画を送ったのか。そのきっかけは、それ以前に同社が募集していた下訳の案件に応募したことでした。
あのとき、応募要件を満たしていない私が、不採用になるのを覚悟で思いきって応募したことで、ご縁ができました。その後も、断られるのを覚悟で何度か企画書を送り続けたことも、今思えば今回のイエスに繋がったのかな、と思います。
ジェイミーが、ロレアルのキャロル・ハミルトンにイットコスメティックスの商品詰め合わせを送り、それがきっかけで同社に買収されることを思えば、ノーを恐れずに行動することで思わぬイエスにつながる、ということを、私もまた経験していました。
本書の翻訳刊行はまさに、私の「ビリーブイット」でもあったのです。
(構成:泉美木蘭)
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