この先、食えるため「何を学ぶか」見つけ方5大秘訣 「自分が食えるテーマ」どう探し、どう学ぶ?

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【5】「自分ならではの価値提供をする」という視点から見つける

最後の5つめは、「自分ならではの価値提供をする」という視点から見つけることです。

学びのテーマ探しは、「自分ならではの価値提供」を明確にする「セルフブランディング」とも関わります

まずは、「自分らしい価値提供の独自性」はどこにあるのか、「自分の価値提供」の棚卸しを行い、そこにどれほど「自分らしさが実現しているか」を確認します。

そして、「何を学べば、『自分らしい価値提供』をより高められるか」という視点から、学びのテーマを考えてはどうでしょうか。

「自分ならではの価値提供」を高める1つの方法が「独学」であり、「仕事自律」「学び自律」が、みなさんの「キャリア自律」にもつながります。

「楽しさと意味を感じる学び」で、「独学」は続く!

ここまで、「学びのテーマ探し」について5つの秘訣を紹介してきました。みなさんも「自分が独学で何を学ぶべきか」が、なんとなくイメージできたのではないでしょうか。

日本において、「主体的な学び」を妨げる1つの要因として、学びに「楽しさ」や「面白さ」を感じる人が少ないことがあります。その背景にあるのは、学生時代の「丸暗記の受験勉強」の体験でしょう。

大切なのは、「目先にとらわれた功利性の追求」ではなく、「学びの楽しさや意味を感じる」ことです。

そして、自分が昨日より今日、今日より明日、何か1つでも学びを増やし、「より豊かな人間」に成長していくことです。

「これは面白そうだ」と興味が湧いたテーマを見つけたら、とりあえず学びに取りかかることを心がけてみてはどうでしょう。

その「学びの小さな芽」が、みなさんの5年後、10年後を大きく変える原動力になると確信しています。

「何を学べば自分の仕事に役立ち、有効なのか」を決めかねていた人は、ぜひ「この5つの秘訣」をヒントに、「自分がこの先も食えるテーマ」を見つけ、独学を始めてほしいと強く思います。

高橋 俊介 慶應義塾大学 SFC研究所上席所員、キャリア論の第一人者

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たかはし しゅんすけ / Shunsuke Takahashi

1954年東京都生まれ。東京大学工学部航空工学科を卒業後、日本国有鉄道に入社。プリンストン大学工学部修士課程を修了し、マッキンゼー・アンド・カンパニ-東京事務所に入社。1993年に世界有数の人事組織コンサルティング会社である米国ワイアットカンパニーの日本法人ワイアット株式会社(現ウイリス・タワーズワトソン)の代表取締役社長に就任。社長退任後は、個人事務所ピープルファクターコンサルティングを通じ、コンサルティング活動や講演活動、人材育成支援等を行う。2022年4月より慶應義塾大学 SFC研究所上席所員。キャリア形成、人材マネジメント、リーダーシップ、働き方改革などに確かな知見を有し、本質を見抜く目に定評がある。

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