19年ぶり新作「メトロイド」大成功した納得の中身 全世界290万本の大ヒット、初心者でも楽しめる

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また、アクションとしても歯ごたえがあるのも特徴です。高難易度モードのボスは非常に強く、何度もやられ何時間も挑戦しなければ勝てないほどで、勝利できたときの喜びは格別です。もちろんアクションが苦手な人のための救済要素もあり、通常の難易度であればアイテムをきちんと収集すればあまり苦労せずにクリアできるでしょう。

実は『メトロイド』シリーズの新作が出るのは19年ぶりです。スピンオフなどいわゆる番外編やリメイクは出ていたのですが、ストーリーが続く本編シリーズとしてはゲームボーイアドバンス以来の新作となります。

しかし、19年も間が空くと問題が発生します。『メトロイド』の新作が出なくとも、探索型アクションゲームは着実に進歩し続けているわけです。先ほどメトロイドヴァニアというジャンルが誕生していると書いたように、『メトロイド』から影響を受けたさまざまな作品がどんどん世の中に出てきています。

「メドロイド ドレッド」の画面3
多くの作品に影響を与えている『メトロイド』(画像は任天堂公式サイトより)

ジャンルの始祖としての威厳を見せつけた

正直なところ、私も『メトロイド ドレッド』を遊ぶ前は不安でした。「ゲーム業界は進歩が早いのに、いま戻ってきても大丈夫なのだろうか……」だとか、あるいは「マーキュリースチームが制作したひとつ前のリメイク作品はあまりおもしろくなかったけど、今回はきちんとしているのだろうか……」などと疑っていました。

しかし、実際に遊んでみれば『メトロイド ドレッド』は非常に優れた作品で、探索型アクションゲームの問題点やシリーズとしての課題をきちんと乗り越えた作品なのでした。ジャンルの始祖としての威厳を見せつけたといえるでしょう。

なお、本作は長めに遊べる体験版も配信されています。任天堂の歴史あるIPをいま改めて知るのにぴったりな傑作といえるでしょう。『メトロイド』シリーズを遊んだことがないという人にもおすすめできます。

・遊べるゲーム機:Nintendo Switch
・公式サイトはこちら
渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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