「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也氏が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第17回は、とにかく死にまくる『Spelunky 2(スペランキー2)』を紹介します。
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主人公がやたらと死にまくる
読者の皆さんは『スペランカー』というゲームをご存じでしょうか? 洞窟探検をするアクションゲームで、ファミリーコンピュータ版は主人公が死にまくることで話題になりました。
『スペランカー』の主人公はほかのゲームのキャラクターと比べるとかなり脆弱で、ちょっとした段差でやられてしまうのはともかく、コウモリのフンに当たっても死んでしまいます。マリオなんかと比べると、だいぶ情けなく見えてしまいますよね。
今回の記事で紹介する『スペランキー2』は、そんな『スペランカー』から影響を受けているゲームです。さすがにファミリーコンピュータの時代ほどシンプルなゲームではないのですが、主人公がやたらと死にまくるのは変わりません。
なんせ本作、初めてプレーした人は本当に5秒で死にます。洞窟を探検するために下へ下へと降りていくわけですが、降りたらなぜか即死したり、ちゃんと着地できたと思ったら急に罠が作動して死んだりします。
とにもかくにも死、死、死。それなのに面白いのが『スペランキー2』のスゴいところです。
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