開始5秒で死ぬのに面白い、不思議なゲームの正体 死がプレーヤーを強くする傑作「Spelunky 2」

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スペランキー2のプレー画面
スペランキー2のプレー画面(画像は任天堂公式サイトより)

『スペランキー2』は、ロサンゼルス在住のデレク・ユー氏の会社「Mossmouth」と、スペインのゲーム開発チーム「BlitWorks」によって共同開発されたタイトルです。

ジャンルとしては、いわゆるローグライク・アクションにあたります。プレーするたびにランダム生成されるダンジョンに挑戦し、最深部に隠された謎を求めて冒険を繰り広げていくわけですが、やはり前述のようにとにかく死ぬのです。

この「死」こそが本作の最も重要なポイント。死んでしまうとそこでゲームは終わってしまう……わけではありません。そう、1回のプレーは終わっても、プレーヤーに知識と経験が蓄積されるのです。

不用意に降りて死んでしまったのならば、次からはちゃんと着地点を確認すればよい。近づくと矢を撃ってくる罠があるのならば、落ちている石などを投げて誤作動させればよい。このように、即死に対してトライ&エラーをくり返し、徐々に歩みを進めていくのです。

ダンジョンで遭遇するものも毎回異なる

画像は任天堂公式サイトより

また、ダンジョンで遭遇するものも毎回異なります。ロープ、爆弾、ツルハシ、ショットガン、カメラなど武器や道具も多種多様ですし、場合によってはエイリアンが作ったとんでもなく強い銃や、伝説の剣を手に入れられるかもしれません。

アイテムを売る店が出てきたり、ギャンブルができる施設が登場したり、持っているアイテムをどこかへ運んでくれる不思議なスライムに遭遇したり、生贄を捧げると見返りをくれる邪神の台座があったりと、ダンジョンは不思議なことだらけ。

捕まっているキャラクターを助けたり、モンスターを倒して図鑑に埋めたり、あるいは闇市や吸血鬼の巣窟などを見つけたりと、ダンジョンのなかには未知の発見がたくさん存在します。

なお、『スペランキー2』は1人でも遊べますが、最大4人までの協力プレーにも対応しています。対戦モードも用意されており、オンラインでも遊べるのが嬉しいですね。

次ページ楽しいけれども、ダンジョンは超危険
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