追いやられて会社脱出、笠井アナどん底で見た景色 最後「徹子の部屋だけ出たい」にマネージャーは…

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フジテレビの退職を決意し、新たなスタートの準備を進める中──。退職する半年くらい前から、徐々に体の異変を感じるようになった。

腰痛に、急激に襲う強烈な尿意。前年に小倉さんが膀胱全摘出手術をおこなってたので、がんを疑い泌尿器科を受診すると「前立腺肥大」と診断された。さらに2つ目の病院を受診した。しかし結果は同じ、「がんではない」との診断だった。

症状は悪化、3つ目の病院では…

しかし、しばらく経っても状態は落ち着かない。それどころか悪化の一途をたどる。急激な尿意に備え、日中は電車に乗る前、乗り換えの駅、目的地の駅に着くたびにトイレに駆け込んだ。夜は寝床に入っても、腰が痛くて寝返りが打てない。

変化が起きたのは3つ目の病院を受診したとき。泌尿器科から腫瘍内科に変更して検査をすると、すぐに医師が「がんでしょう」と告げた。

「悪性なのか良性なのか、そもそも何がんなのか見つかりません。ただ、重病なのは数値からして間違いない。すぐに入院してください」

しかし、笠井さんは「がん」とはっきり確定するまでは絶対に入院しないと宣言した。なにしろ、一大決心をして会社を退職し、今がまさに頑張りどき。不安な中での船出ではあったが、退職後もテレビやラジオ、半年先まで40件ほどの講演まで決まっていたのだ。

それに、どうやら長期入院になりそうだった。会社にいればさまざまな手当てがあるが、フリーになればそれもゼロ。長期入院に備えて、あらかじめ入院費を稼いでおく必要があった。

それから2カ月後。病院でさらに詳細な検査を行うと「悪性リンパ腫」とハッキリ診断がついた。1つ目の病院を受診してから、4カ月の月日が流れていた。

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