半分が犯罪利用?ビットコインの「不都合な真実」 違法取引、詐欺、消失……暗号通貨の暗い一面
2010年から2014年にかけて日本で運営されていた暗号通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)もその一つだった。
マウントゴックスは非常に人気が高く、2014年初頭にはすべてのビットコイン取引の約70%をホストにしていた。トラブルの最初の兆候があらわれたのは、2013年、トレーダーたちが口座から資金を引き出すのが難しくなったときであった。マウントゴックスは2014年2月に破産を宣言した。おそらく2011年にまでさかのぼる、サイバー詐欺の被害にあっていたと主張したのだ。
同社は、約85万枚のコインが紛失し、そのうち75万枚は顧客のものであったと明らかにした。当時のビットコインの価格は500ドル強で、被害額は5億ドル近くにのぼった。
消えた1億3700万ドル
また、カナダ最大の暗号通貨取引所であるクアドリガCX(QuadrigaCX)の創設者兼CEO、ジェラルド・コットンの奇妙なケースもある。
コットンは2018年にインドで亡くなり、2匹のチワワ(念のためつけ加えておくと、ニトロとガリーという名前だ)に10万ドルを、妻に960万カナダドルの資産を遺した。
しかし、クアドリガCXの11万人の顧客の、1億3700万米ドル相当の暗号通貨を保管しているコールドウォレットへのアクセス手段は遺さなかったのだ。彼が本当に亡くなったのかどうかもまだわかっていない。
唯一たしかなのは、顧客たちの口座のお金は、いまや消えてしまったということだ(もちろん、本当に彼が秘密鍵を墓場まで持っていったのならば、こんなことは起こり得ない)。
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