全く新しい「Apple Watch Ultra」先行レビュー 36時間のバッテリー、水深・水温センサーが追加

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2017年に登場したiPhone XからiPhone 11シリーズは丸みを帯びた側面を備えていたが、これは2015年に登場したApple Watchに先行して実装されていた。一方2020年に登場したiPhone 12シリーズ以降は、2018年に刷新されたiPad Proのデザインに先導される形で、フラットな側面のデザインが採用された。

今回のApple Watchは、2015年のオリジナルApple Watchと、2018年以降のiPad Proの要素を併せ持つようなイメージだ。もちろんとってつけたような印象はない。ただ単なるデザイン的な融合だけではない、新しいデザインの機能美は、随所にちりばめられている。

過酷なアウトドアの場面を想定

ガラスの側面をチタンのエッジで隠すことで、角を当ててガラスを割ってしまうことはないという、機能面での意味もある。Apple Watch Ultraは、過酷なアウトドアの場面も想定されているからだ。

またApple Watchでおなじみのデジタルクラウンはより大きく、回しやすくなった。しかも本体の厚みが増したおかげで、時計の上側からの誤動作をしにくくなっている。

Apple Watch Ultraの側面
新たに追加されたアクションボタン。ワークアウトやストップウォッチなど、カスタマイズ可能で、タッチスクリーンに頼らない操作を実現する(筆者撮影)

加えて、デジタルクラウンとサイドボタンの反対の側面には、オレンジ色の「アクションボタン」が用意された。Apple Watchにはじめて用意されたカスタマイズ可能なボタンで、ワークアウトアプリの起動、ストップウォッチの起動、フラッシュライト、ショートカットの呼び出しなどを割り当てられる。

実際のアウトドアの現場などで、手袋をしながら操作したい場合など、場面に合わせてこのボタンをカスタマイズして活用すると良さそうだ。

筆者はこれまで、45mmのApple Watchを装着してきて、ちょうど良さを感じていた。それだけに、49mmはさすがに大きく感じる。重さも30g台中盤から61.3gへと増加し、お世辞にも軽いとは言えず、手首での存在感が大いに増す。

筆者も含め、人によっては、より大きくて重たい時計をしていた経験があり、取り立てて大きすぎる、重すぎる、という部類ではないが、店頭での装着感を試してから、検討してみるべきだと思う。

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