全く新しい「Apple Watch Ultra」先行レビュー 36時間のバッテリー、水深・水温センサーが追加

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Apple Watch Ultraはまったく新しいスマートウォッチの表現となった。同じく2022年モデルのApple Watch Series 8と、チップ、皮膚温計測、水泳対応や防塵対応などのセンサー、自動車の衝突事故の検出に対応する加速度センサー・ジャイロセンサーの内蔵も共通化されている。

Apple Watch Ultraに搭載された水深計・水温計
水深計・水温計が追加され、水深1m以上で計測ができるようになる(筆者撮影)

これに加えて、Ultraのみの対応として、水深・水温センサーの追加、そして都市の中での測位に威力を発揮する2周波GPSの搭載が加えられた。

前者は水深1m以上で水深と水温の計測が行われる仕組みで、時計自体は水深100m(WR100)まで対応できる。今後リリースされるHuish Outdoorsが開発するアプリ「Oceanic+」を使うと、40mまでのスキューバダイビングのためのダイブコンピュータとして利用できる。

2日間充電なしで使い続けることができる

こうしたよりシリアスなワークアウトやスポーツ、アウトドアやマリンスポーツ向けの機能のためのハードウェアを備えている点は、それらの競技や趣味を持っている人にとって有効だが、そうでない人にとっても、Apple Watch Ultraの大きな特徴が現れる。

それがバッテリーだ。これまでApple Watchは1日=18時間のバッテリー持続時間を基準にしてきた。しかしUltraは倍の36時間の駆動を実現する。つまり2日間充電なしで使い続けることができるバッテリーライフを実現している。

例えば、3連休の中日から最終日まで、充電器なしで泊まりのレジャーに出かけても、きちんと家に戻るまでバッテリーが持続する。平日であっても、2日に1度の充電で済み、特に睡眠記録を取りたいという人にとってはありがたい対応と言える。もっとも、今まで以上に大きく重たい時計を寝ながら装着することが気にならければ、の話ではあるが。

また、もしセルラー契約をしている人の場合、iPhoneを持たずApple Watch Ultra単体で外出しても、18時間、すなわち今までの1日のバッテリーライフを実現する。iPhoneを忘れて出かけても、最悪取りに帰らず、電車に乗ったり通話に応答したり、音楽を聴いたりできる。iPhoneとのペアリングを前提としてきたApple Watchからすると、画期的なことと言える。

また、今後のwatchOS 9のアップデートで、GPSや心拍数の測定頻度を下げることで、最大60時間の連続駆動に対応する。キャンプやトレッキングなど、宿泊を伴うアウトドア体験で、Apple Watchの電池を気にすることなくトラッキングが行える。

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