「茎が緑のバナナ」がダイエットに大注目なワケ 懐かしい「あの健康法」は結局効果があったのか

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バナナには不溶性と水溶性、2つの食物繊維の機能を兼ね備える「レジスタントスターチ」が含まれています(写真:sato81jp/PIXTA)
2008年ごろ大ブームとなった「朝バナナダイエット」。ダイエット法は、はやり廃りが激しく、ほかのダイエット法に追いやられ、最近は当時と比べて聞かなくなった印象がある。しかし、あれだけはやって多くの人が「やせた」と言っていたダイエット法。実際、本当にやせるのであれば、流行など関係なく、試す価値はあるのではないか。そこで今回、腸の第一人者である順天堂大学医学部小林弘幸教授の著者『腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由 医師も実践している本気の腸活』の内容を一部抜粋して、懐かしの「朝バナナダイエット」について検証していく。

ポイントは「レジスタントスターチ」

朝食をバナナと水だけにし、昼食や夕食はいつものままでOK。その手軽さで、一時期、とても話題になった「朝バナナダイエット」。バナナは満腹感が高い割には、カロリーが1本でご飯茶碗半分程度(82g)しかなく、朝食のカロリーは当然減ります。結論からいえば、昼食、夕食でドカ食いをしなければ、「朝バナナダイエット」は、やせる可能性は十分にあります。

何より、バナナは「やせ体質」になる手助けをしてくれています。

ポイントはレジスタントスターチです。レジスタントスターチは、「消化されない(レジスタント)」「でんぷん(スターチ)」という意味で、その名のとおり、食物繊維と同様、消化されずに大腸まで届いて作用してくれます。

そのすごさは、「不溶性と水溶性(発酵性)、2つの食物繊維の機能を兼ね備えている」ところです。善玉菌がすみやすいように腸をきれいにし、なおかつエサとなり元気にさせる、まさに「腸活の二刀流」といった働きをみせてくれます。その効果から、食物繊維を超越しているという意味合いを込めて「ハイパー食物繊維」という異名を持っています。

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