「茎が緑のバナナ」がダイエットに大注目なワケ 懐かしい「あの健康法」は結局効果があったのか

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先ほど、レジスタントスターチは善玉菌のエサになるといいましたが、エサとなって生み出されるものが、「短鎖脂肪酸」です。

「短鎖脂肪酸」とは、ビフィズス菌や酪酸菌などの腸内の善玉菌たちが作り出す成分で、酢酸・酪酸・プロピオン酸などの種類があります。

この短鎖脂肪酸は、体の脂肪組織に作用して、「これ以上、脂肪を取り込まないで」と指令を送ってくれます。

そうなると、脂肪細胞が脂肪の取り込みを抑えてくれます。

また、「GLP-1」というホルモンの分泌を促すことによって、満腹感が持続し、むしろバナナは、やせやすい体質作りに役立つ過食を防いでくれます。

さらに、短鎖脂肪酸によって体温が上がったり、心拍が上がったりすることで基礎代謝が上がり、やせやすくなるともいわれています。

バナナには、先ほど紹介したレジスタントスターチのほか、善玉菌のエサになり、短鎖脂肪酸を生み出しやすくする「フラクトオリゴ糖」も含まれています。さらに、善玉菌が活動しやすい環境を整えてくれる食物繊維も含まれています。

私も実際に研究をしたところ、1日2本のバナナを毎日2週間とった人の約半数に、腸内環境改善効果がみられました。

つまり、「朝バナナダイエット」でバナナを摂ることによって、腸内環境が整い、善玉菌が短鎖脂肪酸を多く生み出しやすくなり、「やせ体質」につながる可能性があるというわけなのです。

バナナの選び方で、ダイエット効果が違う

「朝バナナダイエット」のやせ効果をあげるのであれば、バナナ選びにも気を使いたいところです。

(画像:アスコム)

熟したバナナ、普通のバナナ、緑のバナナの中で、「ダイエット」に最も適したものはどれでしょう。

正解は、茎が緑っぽくなっているバナナです。

このバナナ、業界では「グリーンチップのバナナ」と呼ばれているものです。

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