子どもの「早期教育」小学校受験しなくても必要か 学習意欲が飛躍する日常での親の関わり方3つ

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藤田:また、お子様が学習によって劣っている点がある場合にも、「そこ苦手だね」「算数苦手だね」と言うようなネガティブなコメントをしないことも大事です。「苦手」という言葉を使って、本人に「自分はこれが苦手なんだ」と自己イメージをつけてしまうのはマイナスです。どんな時も、「ここがまだ伸ばしていけるね」のように、変化・成長していくイメージをさせていく言葉かけをしていきましょう。 

目先のテストの結果や成績、偏差値を見て、喜んだり悲しんだり慌てたりするのではなく、常に今後どうなっていくかの興味関心を持ち続けていきたいものです。そして、子供の「なぜ」は受け止めましょう。子供の疑問を大切に、「なぜ?」と聞かれて、「なぜだと思う?」と問いで返してみることも良い心がけだと思います。 

ご縁をいただけなかった際の心がけ

——最後に“ご縁をいただけなかった”際の心がけについてはいかがでしょうか? 

藤田:小学校受験では実は第一希望にご縁をいただけるご家庭の方が圧倒的に少ないのです。ですから、受験のゴールを結果である合格だけに設定してしまうのではなく、その子の将来に繋がっていく宝となるような「学習姿勢」に置くことをおすすめしています。また、「受験の合否は、ご家庭や子供の優劣ではない」と言うことを、はっきりとお伝えしたいと思います。 

私学には、その学校独特のカラーや教育方針がありますので、合否は学校とお子様との“相性”の問題です。各学校の方向性にご家庭やお子様が合致しているかどうかを見られているのであって、学校の方向性には、正解も不正解もありません。たとえ名門と言われる学校であっても、それは同じことです。そこを誤解しないでいただきたいと思います。 

ですから、学校に合わせて、ご家庭で何かを取り繕う必要もありません。たとえご縁をいただけなかったとして、「私の子育て間違っていた」「うちの教育が失敗だった」「負けた、敗れた」などとは思っていただきたくありません。「ご縁がないなら、見る目がないのね」くらいに思っていただいても構わないと思います。 

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