子どもの「早期教育」小学校受験しなくても必要か 学習意欲が飛躍する日常での親の関わり方3つ

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——「数字」への関心は、どんな方法で高めるのがよいでしょうか?

藤田:「数字」への関心を持たせるのに、九九の暗唱などは、実は大きな意味はあまりないと思うのです。小学校では、覚えた九九をその後実際に使うので、当然意味が生まれます。ですが、未就学児が九九の知識を得ても、使う機会がないケースがほとんどです。

それよりは、日常生活や遊びの中で出合う、足し算、引き算、掛け算、割り算などの概念(考え方)に触れることの方が有効です。例えば夕飯でイチゴを食べるときに、「家族で一人何個ずつだと同じ数になるかな?」という問いをしてみる。割り算の概念です。トランプゲームの「7並べ」なども、数の順番が理解できますし、ゲームに勝つために先を推測する力もつきます。

数が「増えた」「減った」「いくつかセットにして分ける」など、気をつけてみると日常生活の中には、意外と数のやり取りがあるものです。そんなことに少しだけ意識を向けてお子様と考える機会を作ってみるとよいのかなと思います。

そして「わ、すごいね、気がついたね!」「そこに自分で気がついたのすごいね!」などと声かけをしてあげると、子供が自分の思索を広げていくことに繋がります。机に向かってドリルをやらせるより、よっぽど効果があると思います。

——そのためには、親自身も学びに対して日常的に前向きな意識を持つことが大事ですね。

藤田:そうですね。お子様に「先生になってもらう」のも良い手段です。恐竜の先生・電車の先生など、子供に教えてもらう機会を作るのです。

親が子供に○×をつける試験官になってはいけない

——文字や数字以外に、なんでもいいので子供の興味のあることを深掘りする経験ができると、その後の「主体的な学び」に繋がるということもありますよね。

江藤:男の子は特定の事柄に興味を強く示す子が比較的多いので、博物館に行くなど一緒に深掘りするのはとても良いと思います。一方で、女の子など、そういった傾向の少ないお子様の場合は、逆に全体観を捉えることが得意だったりするので、ミニお母さん・ミニお父さんになってもらったりして、家のいろんなことを手伝ってもらうのも良い方法だと思います。生活全般に対しての好奇心を伸ばし、全体を見渡す力を伸ばすことにもつながります。

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