議論のない会議は「リーダーの責任」である理由 「自分の意見を言わない」風土が大失敗に繋がる

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

議論がなされない、ということは、それらの意見・考えを戦わせていない、ということです。本来、さまざまな意見、考えをぶつけ合ってプロジェクトとしての最適解を導く、これが会議です。

議論されないのは、会議のリーダーのせい

会議で議論がなされないいちばんの理由は、その会議のリーダーにあります。人の意見を聞かなかったり、議論が起きても自分の意見だけを押し通したりしてきた結果です。プロジェクトメンバーは、次第に自らの意見を発することを諦めていきます。

炎上したプロジェクトのほとんどはこのような状態になっています。なぜなら、議論が活発に行われるプロジェクトは課題がその場その場で解決されるので、炎上するまでには至らないからです。

あなたの炎上プロジェクトに議論がないならば、それは議論が起きる方向に変えなければいけません。まずはマインドチェンジです。会議は議論をする場である、ということを発信します。とはいっても、それですぐには変わらないので、ファシリテートをするなかで、メンバーに意見を求めるように話題を振っていきます。

「ほかに意見はありませんか?」「どう思いますか?」「反対意見はありませんか?」「それに対して、どう思いますか?」と問いかけます。

次第に、メンバーには会議中に考えるクセがついてきます。自分の意見をいわなければいけない、という雰囲気にもなります。それほど時間はかかりません。3〜4回の定例でメンバーの意見を求めるようにすれば、自発的に意見を発信するような会議に変わっていきます。

出典:『プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」』
次ページリスケの判断は30秒で
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事