高校生DJも「テンションがアガる」ブックオフの空間
本連載第1・2回では、書評家の三宅香帆氏、そして高校生DJのTelematic Visions氏との対話を通して、現代のクリエイターにとって、ブックオフの空間がいかに重要な役割を果たしてきたのかを見た。
とくにTelematic Visions氏の以下の発言は、ネット上でも多くの賛同を集めた。
「110円棚コーナーにあるような漫画って図書館には置かれないじゃないですか。それはブックオフならではだなあって感じがしますよね。(中略) 資本主義の残骸みたいな(笑)。そういうのがたくさんあるので、自然とテンションがアガるんですよ」
「あとは今の時代って、ネットでは常にアルゴリズムが働いて、おすすめの商品がおすすめされてしまうじゃないですか。Amazonでなにかを買うときも、YouTubeで音楽を聞くときも、常にそうです。でも、ブックオフってそういう感じがなくて、ある種の乱雑さがある。そういうのが面白いし、予想してなかった出会いがあると、僕は思うんですよ」


















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