今回、この制度変更の端境期にコロナ感染してみて、今後もまた何かしらの落とし穴が発生しうるのではないかとも感じた。
そう感じたのは、今回ぎりぎりまで国として決まらない対応もあったからだ。筆者の場合は今回、一緒に帰国する子ども(2歳児)がいたのだが、親に帯同する6歳以下の子どもの扱いがはっきりせず、苦慮した。航空会社に聞いても、厚生労働省の水際対策コールセンターに聞いても分からない。
領事館としても、
「当館に対しても本措置に関する詳細の情報が接到していないため、厚生労働省の水際対策コールセンターに確認致しましたが、厚生労働省の回答としては、現時点では同措置の詳細は決定しておらず、決定次第、下記の厚生労働省の水際対策に関するページに掲載されるとのことでした。つきましては、お手数ですが、定期的に以下の厚生労働省ページをご確認いただきますようお願い致します」
ということで、現場も大変混乱している様子だった。
見切り発車で250ドルを払うかどうか…
土日を挟んでしまうとPCR検査が間に合わなくなるので、250ドルを支払って2歳児にPCR検査を受けさせようとしていた出発4日前。
領事館から「(9月7日以降は)接種証明書がない子どもの場合は、接種証明書を保持する保護者などの大人が同伴する場合に限り、18歳未満でも有効な接種証明書を保持するとみなされ、陰性証明書の提示が免除される」という連絡が入り、これでようやく安心して日本に帰国できることになった。
なお、こうした一連のドタバタの末にショッキングな出来事もあった。最初に受けたPCR検査の42時間後、当初予定のフライトの3 時間前に検査結果が届いたのだが、なんと陰性だったのだ。ここまでの騒動は何だったんだ……と脱力するほかなかった。
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