「だまし絵」が子の発想力を育むのに役立つ理由 今さら聞けない「アート思考」とはいったい何か

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だまし絵
出所:『くるっと だーれ?』

アートを勉強する際に、ピカソなどの作品を逆さまにして、そのまま模写していくエクササイズがあります。逆さにすると一見、意味がない線の集まりに見えるので、ありのまま、線の集まりとしてその物体を見るようになります。

実はそれがイメージ脳のモノの見方になっているんです。その形をじっと観察し、さらにひとつの形から複数の意味を見出すことで複眼的な視点を持てるようになるのです。

生後1~2カ月の子の「ウィークリーミュージアム」

そのほかにも、アート思考を育むのに有効な手段として“ぬり絵をする”“有名な絵を見せる”といったものもあります。

前者は私も実践しているのですが、有名なアート作品などを、本当に簡単でいいので親がスケッチして、子どもに「色を塗ってみよう」と渡してみてください。「パパやママと一緒に完成させるぬり絵」ということで、子どもの反応が市販のぬり絵とは段違いにいいのです。

また、後者は友人である「脳×教育×IT」をテーマにしたベンチャーを立ち上げた脳神経科学者の青砥瑞人氏が生後1~2カ月からお子さんのためにやっていた「ウィークリーミュージアム」のこと。1週間ごとに「クリムト展」「ピカソ展」とテーマを決めて、プリントした絵画作品をベビーベッドの周りに貼り、展示していたそうです。

感性を育むには、非言語的なものにどれだけ触れているかが重要になるそうで、お子さんは楽しんで見ていたとおっしゃっていました。手軽に真似ができますし、おもしろいアイディアですよね。

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