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「だまし絵」が子の発想力を育むのに役立つ理由 今さら聞けない「アート思考」とはいったい何か

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  • 佐宗 邦威 多摩美術大学特任准教授、戦略デザインファーム「BIOTOPE」代表
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創造力を育むうえで、私たち大人が注意すべき点もあります。子どもが描いた絵に「何か」を見出そうとすることです。

「それはハートかな?」と聞くと「大根だよ」と大人が想像だにしなかった回答が返ってきたりすることがありますよね。大人が決めつけずに、あんな風にもこんな風にも見えるねとお子さんと会話することを楽しんでみてください。

時として、見たこともない絵を描くこともあるかもしれませんが、そのような時期は限られています。そんな時こそ、イマジネーションや想像力が発揮されている場面なのです。

「どんなお話なの?」「こういうところかわいいね」と子どもの世界観に寄り添ってください。それは子どもの世界を尊重することにつながり、興味を持ってもらえているとお子さんの喜びや自信へとつながっていくと思います。

ノーベル賞受賞者にはアートに親しむ人が多い

小さいころからアートに多く触れた子がビジネス的に成功しているという研究結果はまだ目にしたことがありませんが、アートに親しむことで、ノーベル賞を受賞する確率があがることは検証されています。

アメリカ・ミシガン州立大学のロバート・ルート=バーンスタイン教授によれば、ノーベル賞受賞者には、アート関連の趣味を持つ人がほぼ3倍いたという研究結果が報告されています。ルート=バーンスタイン教授らは、彼らの芸術的創造性が実験能力を高め、研究にもプラスにはたらくのではないかと結論づけていました。

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個人的には、新しいものの見方や独自性のある見方をアートに親しむことにより養っているのではないかと解釈しています。

小学校低学年くらいまでは自由に表現ができていた子どもたち。ところが高学年に差しかかると自我の高まりや社会性を帯びることで、自分と向き合う機会が減り、創造性を育む力を急速に失っていきます。

親であれば、わが子には創造的な子どもに育ってほしいと願う人が多いはずです。絵本のような身近なツールを使って、幼児期から自然とアート思考を育む環境を作っていきたいものです。

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