左脳の機能失った脳科学者が発見、凄い脳の使い方 4つのキャラを知れば、なりたい自分になれる

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日本でも、若い世代が台頭してきたものの、社会的な規範になじめないという実情があると聞いています。私たちはそれに対処しなければならないのです。

そして今、Z世代が育っています。彼らは上の世代にとっては、まるで野生動物のようです。彼らは「今、この瞬間」を生き、非常に活動的で、「今、目の前にあること」に夢中です。

彼らはあらゆるものの一部であり、何か1つの確かなものに興味を示しません。彼らにとっては、「これがだめならあれ、あれがだめならこれ」という感じなのです。それが、彼らの社会を見る目に表れています。

団塊の世代とはまったく違う世界に生きている

アメリカでは今、大学進学の割合が最も低いレベルにあります。

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彼らは「大学教育なんか必要ない。コンピューターのプログラミングもできるし、ソフト開発だってできる」と考えます。団塊の世代とはまったく違う世界に生きているのです。

かつても世代間ギャップはありました。しかし、テクノロジーが脳細胞や学習の仕方に影響を及ぼしたことで、世代間に自然な緊張関係が生まれました。そして、そのギャップがこれまでよりも大きいということが言えると思います。

1つの対処の仕方として、自分はどの<キャラ>が優勢なのか、周りの仲間たちはどうかと考えるようになると、とても興味深いことがわかります。

自分の祖父母はどうなのか? 両親はどうか? 私たちの子どもたちはどうでしょう? それぞれの優位な<キャラ>を見極め、自分の<キャラ>の表出をコントロールすることで、互いの間の溝を埋めることができると思うのです。

(後編「左脳の機能失った脳科学者が教える、心軽くする技」に続く)

ジル・ボルト・テイラー 神経解剖学者

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Jill Bolte Taylor

1959年、アメリカ・ケンタッキー州生れ。神経解剖学者。インディアナ州立大学で博士号取得後、ハーバード医学校で脳と神経の研究に携わりマイセル賞を受賞。また、精神疾患に関する知識を広めるべく全米精神疾患同盟(NAMI)の理事を務めるなど活躍する中、37歳のとき脳卒中により左脳の機能をすべて失った。その後、8年のリハビリの末、身体、感情、思考すべての脳機能を回復させた。現在は、ハーバード大学脳組織リソースセンター(ハーバード・ブレインバンク)のナショナル・スポークスマンとして、重度の精神疾患の研究のために脳組織を提供することの重要性について、啓蒙活動を行っている

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