パートナーをイラつかせない会話のポイント6つ 命令や決めつけは×、主語を「私」にするのが○

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対話においては、とくに「聴く」が大切です。「私はAの方法がいいと思ってるんだけど、どう思う?」と、相手の考えや意見を心から「聴く」意識をすることが重要です。

もし「いや、Bの方法がいいと思う」と言われても、「なんでよ!」とイライラせず、「なるほど! どのへんがしっくりこないか教えてもらえるとうれしいな」と、相手を理解しようとする姿勢が大切です。

お互いの心境や立場をわかり合うことで、新しいアイデアや解決策が生まれるかもしれません。相手に寄り添いながら、一緒に問題解決に努める姿勢で聴き、信頼関係を築きましょう。

夫婦の「対立」が「対話」に変わる

この6つのコツを意識すると、記事冒頭で紹介した「うまくいかない会話例」は、こんなふうに変えられるのではないでしょうか。

「いつもお仕事お疲れさま!私も仕事が忙しくなってきて家事の負担が大きくなってきたから、少ししんどいなと感じていて……もう少し早く帰ってきてもらえるとうれしいんだけど、会社的にも繁忙期だし難しいかな?」

「いつもありがとう。大変だったよね。なかなか早く帰れなくてごめん。繁忙期がまだ続きそうだから、しばらく平日は早く帰るのは難しそうなんだけど、休日になにか代わりにできることはあるかな?」

「やっぱり忙しいよね。そしたら平日は私も家事を頑張りすぎず、週末に一緒に作り置きを作ったり、溜まってる掃除や洗濯をできたりするとうれしいんだけど、どうかな?」

「たしかにそれはよさそう!繁忙期が終わったら平日もうちょっと早く帰れるようになるから、そのときにまた家事分担を見直して、お互いの負担が偏らないようにしよう」

まずはお互いに、いつも頑張っている相手にねぎらいの言葉をかけましょう。それから「Iメッセージ」で自分の気持ちと要望を伝えるようにすると、パートナーの反応もかなり柔らかくなるはずです。

要望を伝えるときは二次感情である「怒り」ではなく、「家事の負担が大きくなってきたから、少ししんどくて……」と、自身が感じているつらさといった一次感情を伝えます。

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相談を持ちかけられたほうも、「正直に言うと難しいな……」と思った場合は、それを正直に伝えましょう。真っ向から否定したり、反論したりしてはいけません。希望を伝えて、相手がどう思うかをきちんと「きく」のがよいでしょう。

「こんなにうまくはいかないのでは?」と感じた人もいるかもしれませんね。この会話の特徴は、相手も6つのコツを意識してくれているということです。そのためパートナーとも、この6つのコツを共有しておけるとよいでしょう。

たとえ相手が非協力的であったとしても、まずはあなたが、1つでも意識して取り入れてみましょう。きっと、相手もその変化に気づき、コミュニケーションの仕方が変わってくるはずです。ぜひ、少しずつ取り入れてみてください。

あつた ゆか 起業家

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あつた ゆか / Yuka Atsuta

株式会社すきだよ代表取締役。「誰もが大切な人とずっと幸せでいられる社会をつくる」をビジョンに、家族・パートナーシップに関する社会課題を解決し、ふたりらしい生き方を支援する。8万人以上の夫婦・カップルが利用する対話ツール「ふたり会議」の開発や、お互いを尊重しあうパートナーシップの築き方を学べるコミュニティ型スクール「ふたりの教室」を運営するなど、活動中。企業・自治体向けに、共働きでのキャリア形成・夫婦間のコミュニケーション講座・ライフプラン研修も提供している。TBS・フジテレビ・ABEMA・日経ウーマン・日経新聞など多数のメディアで紹介され注目されている。

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