パートナーをイラつかせない会話のポイント6つ 命令や決めつけは×、主語を「私」にするのが○

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ポイント①「あなた」ではなく「わたし」を主語にして伝える

×「あなたもちょっとは手伝いなさいよ!」
○「少し手伝ってくれると私は嬉しいな」

「お前ももっとやれよ」「あなたっていつも非協力的だよね」と、命令されたり決めつけられたりするとムッとしませんか?

「お前」や「あなた」を主語にしたメッセージを「YOUメッセージ」といいます。威圧的で、相手のダメなところを指摘し、要望を押し付けているようにも聞こえます。これを、自分を主語にした「Iメッセージ」に言い換えてみましょう。

「仕事が繁忙期だから、あなたにこの家事をやってもらえるとうれしいな」「これを出しっぱなしにしないでもらえると助かるんだけど、どうかな?」

「手伝ってもらえるとうれしい」のは「私」の意見なので、命令のようには聞こえず、受け入れられやすい表現になっていると思います。「私はこう思う」と、あくまでも「私」を主語にして考えや要望を伝え、そのうえで「あなたはどう思う?」と尋ねると、相手の受け取り方も変わるでしょう。

疑問形は相手を責める意識が強く伝わる

ポイント②「疑問形」は非難に聞こえるので要注意

×「どうしてこんなに遅く帰ってくるの?」
○「最近帰りが遅い事情があったら教えてほしいな」

「私はよくパートナーに『なんで?』『どうして?』と聞くのですが、相手が黙ってしまいます」というご相談をよくいただきます。「なんでいつもできないの?」「どうして遅刻するの?」といった疑問形による問いかけには、要注意です。本当に理由が聞きたいというよりは、相手を責める意識が強く伝わってしまうためです。問い詰めるような口調は、相手に「責められている」という印象を与えてしまいます。

問題を解決するために本当に理由を聞きたいというときは、「帰りが遅くて心配なんだけど、理由を教えてくれる?」など、「Iメッセージ」で聞いてみましょう。

ポイント③「ふつうは」という言葉をいったん捨てる

×「ふつうは女性が家事をするものだろ」
○「2人らしい家事分担の形を見つけていこう」

「ふつうは結婚式をやるものなのに、どうして乗り気じゃないの?」「いまどきの男性は育休を取るのが当たり前でしょ」「結婚したら子供をつくるべきだよ」。パートナーと言い合いになったときに、こんなふうに自分の主張をぶつけてしまっていませんか?

でも、「ふつう」ってなんでしょう?

人は自分が育ってきた環境での常識や共通認識を基準にして物事を考えがちです。でも、自分の「当たり前」が相手の「当たり前」とはかぎりません。それなのに「パートナーなんだからこうするべきだ」「結婚していたら○○をするのがふつうだ」と言われてしまうと、価値観を押し付けられた相手は、自分を尊重されていないように感じてしまいます。

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