紫外線による身体への「深刻な影響とその予防法」 正しいケアを身につけて「日焼けとシミ」を防ぐ

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紫外線がもたらす悪影響は、肌のシミだけではないようです(写真:SAMURAI/PIXTA)

異例の早さで梅雨明けとなった今年のこの時期は、すでに夏本番の気候であり紫外線の量もピークを迎えつつあります。太陽の光は紫外線、可視光線、赤外線の3つで構成されており、さらに紫外線(UV)は波長が長い順にUVA、UVB、UVCに分けられます。

波長とは、光を波の形として表したときの波ひとつぶんの長さのことであり、これが長いほど細胞障害などの身体への影響は少なくなりますが、皮膚の深いところまで届いてしまう性質を持ちます。反対に、波長が短いほど細胞傷害など身体への影響が強くなりますが、その作用は皮膚の浅いところに留まります。現在私達に届く紫外線はUVAとUVBが主となっており、波長が短いが影響力の強いUVBがシミや皮膚癌に主に関わっています。

今回は、紫外線による身体への影響とその予防法についてお伝えしたいと思います。

日焼けとそれに伴うシミ

紫外線によるトラブルの代表は、やはり日焼けとそれに伴うシミがまず挙げられます。よく晴れた夏の日に外出すると日焼けをすることは広く知られていますが、皮膚が赤くなりやすい方や、真っ黒になる方など、日焼けの様子は人によってさまざまです。この違いは、日焼けに2つの種類があることが深く関わっており、紫外線を浴びた後に皮膚が赤くなることを「サンバーン」と呼び、その後黒くなることを「サンタン」と呼びます。

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サンバーンは紫外線による皮膚の火傷であり、熱湯等による火傷と同様に肌が赤くなります。ヒリヒリとした痛みを伴い、皮膚が剥けることもあります。よく「日焼けをすると肌が赤くなりやすいです」という方がいらっしゃいますが、これはサンバーンの症状が強く出ていると言えます。こうした日焼けは、色白の方、すなわち後述するメラニン色素という紫外線を吸収する黒い色素が皮膚に少ない方によくみられます。

サンタンは、紫外線を浴びてから数日で、皮膚にあるメラノサイトと呼ばれる細胞から黒いメラニン色素がつくられ、これが表皮に溜まることで肌の色が黒く見える日焼けのことです。

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