タブー視する日本人が知らない潤滑剤の真実 「ローション」との違いを知っていますか
性交痛を婦人科で相談したところ…
「セックスは、痛いのが当たり前」――小林ひろみさんは長い間、そう思っていた。20代のときから性交痛があった。が、それを誰にも話したことはなかった。ほかの女性も我慢しながらセックスしているのだと思っていた。病気かもしれないと不安になり、婦人科で相談したこともある。特に異常はないと診断され、「パートナーに、もう少し優しくしてくれるようお願いしたら?」という助言とともに潤滑剤を勧められた。
帰り道、ドラッグストアに立ち寄った。生理用品売り場の隅の隅、ひっそりと並べられていた潤滑剤。古めかしいパッケージには「自然な潤い」とあり、自然に潤えない自分が悪いのだと突き付けられたようで、一度は手に取ったそれをまた棚に戻した。
小林さんは2008年から、海外の高品質潤滑剤を日本国内で輸入販売している。主力商品は、米国カリフォルニアを拠点とした「ID LUBE(アイディルーブ)」ブランドの潤滑剤。友人と起ち上げたビジネスでこの商品を知り、すぐに「日本の潤滑剤とぜんぜん違う!」とピンときた。
「パッケージが明るくさわやかでネガティブな気分にならないこともありますが、国産の潤滑剤とは成分がまったく違う点に衝撃を受けました。欧米の潤滑剤は成分をすべてパッケージに記載していますが、日本では、よくて水、グリセリン、パラベンといった代表的な成分のみ。まったく記載がないものも多いのです」(小林氏)
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