ネット時代、「新聞」はどう読むのが、効果的なのか 知るべき「3つの大前提」と「読む秘訣」は?
インターネットが普及しはじめたころ、「ネットはタコツボ化しやすい」とよく言われていた。
新聞を開けば興味のないニュースも目に入ってくるが、ネットだと自分の興味のある情報しか読みにいかない。まるでタコツボにハマったタコのように、ネットユーザーは狭いところしか見なくなると皮肉ったのだ。
このタコツボ論は半分正しくて、半分間違っている。たしかに興味のない情報を読みにいかなくなる問題はある。しかしだからといって、新聞の記事だけを読んでいるとどうなるか。
新聞記事には表面的な記事も多く、専門家が読んだら「えええ?」と首をかしげたくなるようなものが少なくない。だから薄っぺらく、時に間違った知識が入ってしまうことになる危険性があることも、新聞を読むうえでは注意しなければならない。
世の中を知る「入り口」に新聞は有効
つまり、「情報のタコツボ化」を避けるためには、表面的な新聞の情報と、もっと濃くて深いウェブの情報の両方を「いいとこどり」すればいいということになる。
世の中を知る「入り口」に、新聞は向いているのだ。新聞の見出しを斜め読みにして、ざっとチェックしておけば、興味がなくてこぼれ落ちてしまう情報も目に入ってくる。
そして世の中でいま起きていることがざっとわかったら、それぞれの出来事についてさらに深く掘り込んでいくためには「別の情報」を探そう。その方法は『読む力 最新スキル大全』でも詳しく解説している。
ぜひみなさんも「新聞の読み方の最新スキル」を身につけて、幅広い分野の情報を集めて「知力」に変えていってほしい。
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