ネット時代、「新聞」はどう読むのが、効果的なのか 知るべき「3つの大前提」と「読む秘訣」は?
「3つめの大前提」は、新聞記事を読むには「政治的意図や、背景を知る能力が必要になった」ということである。まずは各新聞社の立ち位置を把握してほしい。
新聞社がこのような構図になってきているので、ある新聞が何かの「問題」や「事柄」を取り上げて記事にしていても、以前のように真に受けるわけにはいかなくなってしまった。
「この記事には、何かの政治的意図があるのではないか」「この記事は意図的に、全体の一部だけを切り取ってきているのではないか」と、まず疑ってかかってから読まないといけない。これは面倒だし、そもそもの「公正で中立な報道機関」という前提をすでになくしてしまった。
もちろん新聞には、いまでも重要なスクープや分析が掲載されているがそれらの背景を読み解く能力なしでは読んではならないものになってしまったのだ。
「苦手な分野を知る足がかり」」に新聞は最適
では、これらの「3つの大前提」を踏まえたうえで、どのように新聞を使うのが効果的なのか。
私のおすすめは、「苦手な分野を知る足がかりとして使う」ことだ。
新聞は、世の中で起こるたいていの出来事を網羅している。とくに自分があまり詳しくない分野について、新聞をうまく活用したい。
自分が詳しい分野だったら、ウェブの専門メディアやブログなどで日々チェックできるから、新聞に頼らなくても情報は入ってくる。しかし、自分が詳しくない分野の情報はこぼれ落ちてしまいがちになる。そういうときに新聞は使える。「情報の足がかり」として新聞をうまく使うのが効果的だ。
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