もう1つは、証券取引等監視委員会などが指摘した小糸製作所や大正製薬ホールディングス、トヨタ紡織など10銘柄以外にも買い支えを行っていた可能性が高いことだ。
報告書によれば、SMBC日興では2012年からブロックオファー取引を行ってきた。ブロックオファーの取扱件数は年々増加しており、最も多かった2019年度には75件に達した。そのうち25件については自己勘定による買い支えを行っていた可能性があるという。
報告書ではブロックオファーが実行される当日に市場で行われた対象銘柄の取引のうち、買い注文の1%以上を同社のエクイティ・トレーディング課による買い付けが占めているものをわざわざ別紙で列挙している。

買いシェア率は高いほどその銘柄の買い付けを自分だけで行っていることになり、不公正な取引の疑いが濃厚になる。
エクイティ・トレーディング課は違法とされている買い支えを行っていたいわば“実行部隊”。証券会社が日常的に行っている保有株式管理などの一環で、偶然ブロックオファーの対象銘柄を頻繁に売買することもあるため、一概には言えないが疑わしい取引は2018年度から急激に増加してきている。
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