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キャリア・教育 #角田陽一郎と加藤昌治の「あんちょこ通信」

ビジョンのない会社で働く人が持つべき「視点」 頼りない経営層の下でどのように動くべきか

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  • 角田 陽一郎 バラエティプロデューサー/文化資源学研究者
  • 加藤 昌治 作家/広告会社勤務
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一般に「ビジョン」と呼ばれるものは、「ミッション」である場合と、数値目標のような「ビジョン」である場合が混在してるのよね。ちなみに、この質問者の方はどちらのことを言っているんだろう?

角田:「ミッション」って元々は宣教や布教のときに使う言葉だよね。『仕事人生あんちょこ事典』でも紹介したけれど、映画『ブルース・ブラザーズ』でジェームス・ブラウン演じる神父のライブを見ていた主人公の二人が、雷に打たれて「ミッション・フロム・ゴッド」って言って、そこから物語が動くんだ。

そう考えると、多分「ミッション」って「上から降ってくるもの」であって、考えようによっては「押し付けられる」もののような気がするんだ。だから、もちろんミッションがあったほうがいいとは思うんだけど、「植え付けてください」というのはちょっと違うような気がする。ミッションは本人次第なんじゃないかな。

加藤:なるほどねぇ。天からなにかが降ってく人は、自分で会社や活動を起こす人で、そのミッションを見て寄ってくる人が雇われ人、ということなのかもね。

ビジョンがないという悩みから、ミッションを探る

角田:質問者の方は40代ということなので、まさに「会社のビジョンがない」という悩みをきっかけに「じゃあ自分のミッションは何なんだ」ということを考えていく良い機会なんじゃないかな。

加藤:加藤自身もサラリーマンだから思うんですが、どんな場合でも自分の中から内発的動機が出てこないとダメだというのにはあまり賛同してなくて。他人のミッションに共感するのも悪くないんじゃないかな。

角田:まあいつもミッションなんて出てこないしね。

加藤:逆に言うと、大きな組織だということはそれだけ多くの人が「おお、いいね」と思ってくれるミッションがあって、集まってきているわけだよね。そこに集まった人たちはあるミッションに対するサポーター的な存在ということになるわけだけど、それは決して悪いことではない。

質問者の方は「トップにビジョンがない」と仰っているけれど、「とにかく金を儲ければいいんだ」みたいな会社はあまりないから、実際にはなんらかの「ミッション」はあるんじゃないかな。本当にトップにミッションがないのか、それとも達成できる目標としてのビジョンがないだけなのか、改めて考えてみてもいいのではないかしら。

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【どんな意識で働くのがベストか】

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