さて、長かったコロナによる移動規制も徐々に解除され、最大の関門であった「成田空港で、何時間待たせるんや問題」「PCRテスト、何回やったら気が済むんや問題」「意味なさそうなアプリ、何個ダウンロードさせるんや問題」が解消に向かう今、久しぶりに韓国に遊びに向かおうという方々も少なくないのではなかろうか。実際報道によると、韓国領事館の前にビサをとるための長蛇の列がつくられているという。
そこで今回は、韓国に遊びや仕事で行かれたときに毎日の日常生活、それこそ食事ひとつににじみ出る、「『日本文化』と『韓国文化』の決定的な文化的違い」に関して、皆様にご説明させていただきたいと思う(なお以下の比較は、あくまで全体的な傾向の違いであり、いわゆる「韓国人ぽい日本人」も「日本人ぽい韓国人」もたくさんいることは、言をまたない)。
「食文化の違い」でわかる「日韓の国民性の違い」
日本人と韓国人は、基本的に食文化も共通点が多い。 韓国では「寿司」「とんかつ」がブームだし、実際に私の友人たちも日本に来ると、とんかつ名店巡りに勤しんでいる。
ちなみに寿司のレベルは韓国もずいぶん上がって、日本の高級店と比べても遜色のない店も増えてきたが、韓国のとんかつは、なぜか日本のとんかつに、まったく追いつけていない(日本は韓国に所得水準等で追いつかれたとはいえ、とんかつの質ではまだまだ日本が圧倒的先進国なのだ)。
さて、「日本製品不買運動」で大騒ぎしているかと思いきや、じつは明洞や江南の(日本式の)居酒屋はお客さんでいっぱいである。「そば」「ラーメン」が好きな人も多く、大きな声では言えないが、「最も好きな外国の食事は和食」という韓国人も非常に多い。
これに対し日本人も、「焼肉」はもはや日本食に組み込まれる勢いだし、「キムチ」も家庭に普及している。韓国料理店も新大久保のコリアンタウンだけでなく日本中に存在しており、韓国にグルメツアーに行く女性たちも非常に多い。
日韓両国の食卓をより豊かにするお互いの食文化だが、両国を40年眺めつづけてきた私から見ると、それでも日本と韓国の国民性の違いが「食文化の3つの違い」に表れていることに気づく。そこで以下では日韓食文化ににじみ出る、「両国国民性の違い」を考察したいと思う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら