福岡でゴルフのプロアマが障害者と実現できた訳 多様性を持つゴルフの良さを伝えられる機会に

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ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントでプロアマに参加した障害者ゴルファーとプロ(筆者撮影)

男子ゴルフツアーの新規大会、ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメントが6月9日(木)~12日(日)、福岡県の麻生飯塚ゴルフ倶楽部で開催された。

ゴルフトーナメントでは大会前日の水曜日に主催者がゲストを招いてプロアマを開催するのが通常である。プロアマとはプロゴルファーとゲストが一緒にプレーし、プロがゲストをおもてなしして楽しむ懇親ゴルフで、プロ1名とゲスト3名が1組となって団体戦で順位を決めることが多い。ゲストに楽しんでもらうためのイベントである。参加プロは本戦出場者から、人気選手や成績上位選手が選ばれることが多い。実際の女子ツアーを含めて、プロアマを行うことが主催者や共催者の大きなメリットになっている。

通常とは違ったプロアマを開催

今回の大会は、プロアマの8日(水)、20人の障害者ゴルファーと10名プロとのプロアマ、地元飯塚市の小中学校7校の特別支援学級の生徒をプロが教えるスナックゴルフ大会を開催し、通常とは違ったプロとの交流の場を提供していた。スナックゴルフとは、ヘッドの部分が従来に比べて3倍強あるプラスチック製のクラブを使うため、初めての方や子供でもボールを打つことが可能。またボールもテニスボールのように柔らかいものを使用し、安全に楽しくゴルフの基本を学べる。

大会名にもほかの大会との違いが表れている。大会名にあるチャレンジドは「障害を持つ人」を表す「the challenged」に由来する。「挑戦するチャンスや使命を神様から与えられた人」を語源とし、障害者を「与えられた使命をもち何事にも挑戦する人」としてポジティブにとらえている。

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