東大「塾行かず現役合格」部活引退後にした凄い技 頭のよさは生まれつきではなく「まね」できる

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努力量と結果は、必ずしも一致しません。頑張って結果が出ないこともありますし、頑張っていないことのほうが、結果が出ることもあります。

そういうときは、やり方を変えたり方向転換をしたりする必要があるわけですが、実際にやっている最中は、なかなか自分の努力にメスを入れることは難しいと思います。「もっと努力すれば結果が出るんじゃないか」と考えて、効率とかやり方とかそういうことを考えないようにしてしまうのです。そうやってがむしゃらに努力してしまうと、結果が出ないのです。

このフォーマットなら、各象限によって考えることが異なります。

「努力しているのに結果が出ていないもの」
→努力の仕方が間違っているはずだから、やり方を変える。

「努力していないのに結果が出ているもの」
→努力すればもっと結果が出てくるはずだから、より努力しようと思考してみる

「努力していないから結果が出ていないもの」
→やればきっと結果に繋がるはずだから、努力できるような仕組みを考えてみる

(外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

このように、それぞれの象限で対策を考えていくことで、やるべきことが整理できるというわけです。

プレゼンのときに使えるフォーマット

また、プレゼンや相手に何かを伝えたいと思うときのフォーマットというのもあります。例えば、『ドラゴン桜』というドラマは2021年に非常に盛り上がったわけですが、みなさんならあのドラマをどう説明しますか。

「東大を目指す作品」と説明しても、あまり響きません。「偏差値が低い高校3年生が東大を目指す作品」といわれたら、ギャップがあってその魅力がもっとよく伝わると思います。

①伝えたいこと、伝えたい結果・ゴールをまずは書く(変化後)
②つぎに、その結果にいたる前のギャップのある前提を書く(変化前)
③最後に、そのギャップを埋める方法を書く(変化理由)
(出所:『東大生の考え型 「まとまらない考え」に道筋が見える』)

多くの人は、「ゴール」だけを見てしまいます。何かをプレゼンしたいと思ったときに、優れている点だけをクローズアップしがちです。でもそれって、なかなか伝わらないんですよね。

次ページみんなが考える前提とギャップのある結果を提示する
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