夜につい食べ過ぎてしまうのは朝に原因があった 18時を境に、カラダの内側は圧倒的に変化する

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私は栄養学を学び始めてから、「あれを食べてはダメ」「食べないとダメ」「カロリーや糖質、脂質は抑えるもの」「毎食バランスよく食べないといけない」という呪縛にさいなまれた時がありましたが、結果的に体調を崩し、うまくいきませんでした。

そこで、「食べるな」ではなく「食べていい」の発想に切り替え、「野菜だったらどんなに食べてもいい」と自分に許可を出すことにしたのです。「お腹が空いたら豆乳はいくら飲んでもいい」「食前にトマトジュースを飲んだり、野菜を好きなだけ食べたりしてみよう」。そういう食生活を続けたら、そのあと食べようと思っていたごはんを思いのほか、食べようという気にならなくなり、驚きました。

これまで何度も失敗を続けてきた私でも、この時に初めて「自然と少量で満足できている」状態になったのです。

「何でも食べたいだけ食べていい」わけではない

同じ「少量で食事を終える」というゴールでも、ガマンしてガマンしてようやくたどり着くゴールと、自然に満足してストレスがない状態でたどり着くゴールには雲泥の差があります。このストレスの少ない方法を実践すると、食べ方をコントロールするのはとてもラクになります。

誤解のないように言っておくと、「何でも食べたいだけ食べていい」「食べたいものだけ食べていても問題なし」と主張したいわけではありません。

野菜はどんなに食べたとしても100kcal程度。逆に、ごはん・パン・麺など適量なら問題がないものも、食べ過ぎると400 kcal、揚げ物なら1000kcalほどいくこともあります。ナッツもカラダにいい食材ですが、1袋食べると600kcal近くと定食1食分のエネルギー。でも甘栗なら、すぐに満足感や満腹感が得られ、1袋食べたとしても100kcal程度です。

ガマンするほど食べたくなるのが人間の性。それなら、100〜200kcal程度でおさまる「食べてよし」をたくさん持っておくと、気持ちもラクに続きます。「自由に食べていい」という「ほどよい自由度」を自分に与えてみてください。

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