夜につい食べ過ぎてしまうのは朝に原因があった 18時を境に、カラダの内側は圧倒的に変化する

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②夜に食べ過ぎてしまうのは朝が原因と知る

太ってしまうことは分かっているのに、ついつい夜中に食べ過ぎてしまう……。そう悩む人も多いでしょう。

夜中に食べてしまうのは、その時が原因なのではありません。真の原因は、朝の食べ方にあります。その日1日の食べ方の過ちが、夜の食べ過ぎにつながっていることに、案外気づいていない人が多いのです。

次の日に「昨日食べ過ぎちゃったから、朝は食べないようにしよう」なんて、逆効果。朝のプチ断食を行うなんて、言語道断です。そんなことをしていたら、太りやすいカラダを自ら作り出そうとしているようなもの。

なぜなら、カラダには朝に消費エネルギーを上げて、夜は消費エネルギーを下げるメカニズムがあるからです。朝食を少なくすると、そのしわ寄せが夜に来て食べ過ぎてしまいがちです。そのうえ、夜は頭もカラダも昼間ほど使うことが少ない方が多いので、夜に食べ過ぎたものはエネルギーとして使われずに脂肪として蓄積されやすくなります。

実際に、朝ごはんを食べない人は結果的に太りやすいことや、血糖値が高くなりがちなことや、炎症反応も起こりやすいという報告もあります。

どうしても夜に飲みの席や会食などおつきあいなどがあるなら、なるべくダメージの少ない食べ方をするか、その後の2〜3日で調整すればOK。もしできるなら、「朝に2:昼と夜は1」くらいのワンツーバランスが目標です。

18時より前に「分食」するのも手

どうしても夜中に食べてしまう、夜の比重が高くなってしまうという人は「分食」を活用するのも有効。分食とは言葉の通り、分けて食べることです。

18時を境に、カラダの内側は圧倒的に変わります。エビデンス(科学的根拠)からもいえますが、食べ方に半生を捧げてきた私の経験値からも確実にわかっていることです。

18時に食べたものと19時に食べたもの、そんなたった1時間の差でも変わるのです。

ハッピーアワーなんて、仕事が忙しくて無理……。そんな人も、デスクへの買い置きや休憩時間をうまく活用して、18時までに夕食の「ごはん」の部分を先に摂っておく。そして、夜帰ってからは野菜と消化に負担のかからないたんぱく質を摂る。そうすることで、睡眠の質もよくなり、太りにくく、すべてのサイクルがうまく回り始めます。

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