「訪日客」受け入れ再開で株価が上がる意外な業種 訪日客数の増加に日経平均株価はどう反応?

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統計的な手法を用いて、データから外国人旅行者の復活で期待される業種を探ってみました(写真:Fast&Slow/PIXTA)
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6月10日に海外からの観光客の受け入れが開始されました。観光庁の推計では、コロナ禍前の2019年には平均して1日当たり8万7000人を上回る数の外国人旅行者が日本に入国していました。今回は観光目的以外での訪日も含めて1日の入国者数の上限が2万人という制限がある中での受け入れスタートです。

このためマスコミ報道からは“慎重で、静かな”受け入れ再開とも言われています。実際の観光客は1日当たり6000人程度(ブルームバーグの推計)になるとも見られており、現状では2019年の6.9%程度にとどまります。

外国人旅行者の復活で期待される業種とは

しかし、政府は今後、緩やかに入国制限の緩和をしていくと見られます。6月7日に「経済財政運営と改革の基本方針2022(骨太方針)」が閣議決定されました。このなかで「観光立国の復活」を目指すことが示されています。円安進行で外国人にとって日本は訪れやすい国となっています。また2025年には大阪・関西万博も予定されており、今後は緩やかながら外国人旅行者数の増加が期待できます。

コロナ禍で、外国人旅行者に関連する業界は厳しい環境を強いられてきました。しかし今後、長期的に見れば復活が期待されます。そこで今回は、統計的な手法を用いてデータから外国人旅行者の復活で期待される業種を探ってみました。

次ページまずは外国人旅行者の推移を見てみましょう
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