「訪日客」受け入れ再開で株価が上がる意外な業種 訪日客数の増加に日経平均株価はどう反応?

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そして、訪日外国人旅行者数の前年同月比が1割増えたときに対して、業種指数の前年同月比が何%上昇するかを感応度分析によって求めました。感応度分析とは、ある指標の値が上昇した場合に、分析対象とした別の指標が連動して何%上昇するか、を統計的な手法から求めるものです。

訪日客が増えたとき、株価が上がる業種は?

結果は図表2の左表「訪日外国人旅行者数が増える時に株価の上昇が大きい業種」で示されます。

第1位は空運業。外国人旅行者が前年同月比で1割増えると、同じ計測期間の1年間で9.7%上昇するという結果となりました。旅行者が増えれば、日本への行き来の需要が増えるため空運業への業績や株価へのプラス寄与が大きいことが背景にあります。

第2位は繊維製品となりました。アパレル業界はインバウンド需要の恩恵を受ける代表的な業種です。観光庁が公表した“訪日外国人の消費動向 2019年 年次報告書”を見ると、観光・レジャー目的で訪日した旅行者のうち39.7%がお土産品として衣類を購入したと報告されています。衣類を購入した旅行者の満足度も高く「デザインが良い・かわいい」との評価が多かったとされています。

第3位は小売業となりました。百貨店、スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアは外国人旅行者の買い物で恩恵を受ける業界です。

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