子へのひと言を「呪縛から支え」に言い替えるコツ 「権威ある人」の存在を利用していませんか?

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親子のコミュニケーションは、すべてのコミュニケーションの土台となります(写真:ソライロ/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

「自分はダメな人間だと、親に言われ続けてきた」「なんでも親に口出しされて、自分がやりたいことができなかった」 「なんでもかんでも兄弟で比べられることが、とにかく嫌だった」「長女なんだからしっかりしてと言われ続けて、つらかった」……。

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私はこれまで20年以上、産業カウンセラー、公認心理師として、たくさんの方の悩みに接してきました。人間関係の悩みや生きづらさを抱える人のカウンセリングをしていると、その背景に「親子関係」の問題が根強くあることを実感します。しかも人生の長きにわたって影響を与え続けているのです。親子のコミュニケーションは、すべてのコミュニケーションの土台となるのです。

親子の関わり方に焦点を当て、つい言ってしまう「よけいなひと言」を、信頼関係を深める「わかりあえるひと言」に言いかえる例を集めた、拙著『よけいなひと言をわかりあえるセリフに変える 親子のための言いかえ図鑑』から、「叱る」シーンについて、いくつかをご紹介したいと思います。

「否定形」の言葉だけだと、素直に聞き入れにくい

あなたがやりたくてやったこと、よかれと思ってやったことを「ダメ!」と言われたら、どんな気持ちになるでしょうか。仮に自分がやったことが間違っていたとしても、「全否定」されたら、素直に聞き入れることは難しいと思います。特に、愛情を注いでほしい親からの全否定の言葉は受けとめづらく、耳を塞いでしまうでしょう。「絶対ムリ」「最悪」「許さない」も同じで、そのような言葉をぶつけられて育った子どもは、他人にも同じことを言うようになります。

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