新型ステップワゴンに見るホンダの福祉への姿勢 ノア&ヴォクシーやセレナと決定的に違う思想

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新型ステップワゴン 車いす仕様車の利用イメージ(東洋経済オンライン編集部撮影)
新型ステップワゴン 車いす仕様車の利用イメージ(東洋経済オンライン編集部撮影)

ミニバンといえば、ファミリー層を中心に日常の足からレジャーまで幅広い使い方をされるというイメージも強いが、広い室内を活かした福祉車両のニーズも高い。足が不自由な障がい者や高齢者などが、車いすに乗ったまま乗車できるスロープ付き仕様や、2列目や助手席が電動モーターなどで車外にせり出すことで、高齢者などでも乗り降りしやすい仕様など、さまざまなタイプがあり、医療施設や特別支援学校などの法人から個人まで、幅広いユーザー層が利用している。

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2022年5月27日に発売されたホンダの新型「ステップワゴン」にも、「車いす仕様車」と「サイドリフトアップシート車」といった福祉車両が設定されており、2022年7月14日に発売される予定だ。ステップワゴンの福祉車両は、先代モデルにも設定はあったが、新型では、とくにスロープ付きの車いす仕様車が注目だ。

福祉車両にも力を入れる新型ステップワゴン

新型ステップワゴンの室内空間イメージ(東洋経済オンライン編集部撮影)
新型ステップワゴンの室内空間イメージ(東洋経済オンライン編集部撮影)

「ホンダ史上最大」という広さや快適性の向上など、2列目・3列目スペースに施された改善点を活かすことで、座面や背もたれの角度調整が可能なティルト・リクライニング車いすの利用者も乗車できる仕様も設定。また、車いすで3列目に乗車した際の視界をより広くするなど、細部にわたるアップデートが行われているという。

そこで今回は、新型ステップワゴン車いす仕様車について、実車を取材することで、その進化度などをチェックしてみた。また、同ジャンルのトヨタ「ノア&ヴォクシー」や日産「セレナ」の車いす仕様車とも比較することで、各メーカーの車いす仕様車に対する考え方や装備の違いなども紹介する。

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