仕事で存在価値を高める「自分の強み」の見つけ方 得意なことは「これまでの行動」に隠されている

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「名詞」ではなく、「動詞」にフォーカスすると、自分の強みが見えてきます。そこに「なぜ、それをやるのか」の「WHY」が加わると、「長続きできる強み」が見えてきます。

誰もが得意なことを1つは持っている

得意なこと、もしくは、その芽を人は必ず1つは持っています。幼いころから今までを振り返って、今とこれからのなかで頑張れたこと、頑張れること、やっていて夢中になれたこと、夢中になれそうなこと、楽しかったこと、楽しめそうなこと、それらに共通な「動詞」に着目して、その動きが映える、もしくは、その動きが重要で必要とされる仕事を、自分の1丁目1番地として、一心不乱にやっていくのです。

それを続けていくことで、得意なことやその芽が磨かれ、強みになっていきます。

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「自分の得意なこと、強みがまだわからない」という人もいると思います。そういうときこそ一度立ち止まって、喜怒哀楽の記憶に思いをめぐらせます。心躍る瞬間が訪れたときにしていた行動に、そのヒントが隠れています。

現役人生が60年以上続いていく時代に、楽しく幸せな人生にしていくためにも、自分の好きな行動パターンを起点にした専門性を磨いていくことが重要になります。

次回は、「強みをどのように磨いていけばよいのか」ということをテーマにお伝えします。

美濃部 哲也 株式会社M&I代表取締役

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みのべ てつや / Tetsuya Minobe

新卒で株式会社電通に入社。その後、(株)サイバーエージェント常務取締役、(株)テイクアンドギヴ・ニーズ取締役、タビオ(株)執行役員、 (株)ストライプインターナショナル執行役員、(株)ベクトル執行役員、リノべる(株)取締役副社長、ソウルドアウト(株)取締役CMOなどを歴任。ベンチャー企業を中心に創業社長および2代目社長の側近として会社と事業の成長を牽引。現在は、事業主側の経営視点で、経営と事業のアドバイザリー業務、マーケティングおよびブランディングのアドバイザリー業務、ブランディング活動のディレクションおよびプロデュースを行う。

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