東大生が「国語力磨けば頭よくなる」と断言する訳 文理問わず、国語が苦手という東大生は少ない

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「でも、語彙力のアップってどうすればいいの?」と考えるかもしれませんが、これは非常にシンプルな解決策があります。手っ取り早く語彙力を身につけるために漢字の勉強をすればいいのです。

東大入試でも実は漢字の書き取りの問題は毎年出題されますし、東大合格者の多い中学校高校でも漢字の問題の配点はかなり多いです。漢字ができる人が東大に合格していると言っても過言ではありません。

なぜ漢字が重要なのかというと、漢字は語彙力に直結するからです。

語彙力がある人は漢字力が身についている

例えば、「狭量」という言葉を知らなかったとしても、だいたいなんとなくみなさん意味を類推できるのではないですか。「狭」というのは「狭い」という意味ですから、「なんとなく狭いイメージの言葉なんだろうな」「人に対して「狭量」という言葉を使っているのなら、なんとなく狭い考えの人を責めているんだろうな」ということはわかるはずです。

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日本語って、よくできた言語だと思います。難しい言葉であっても、たいていのものは漢字が組み合わさってできているので、その漢字を知っていればなんとなく理解できるのです。語彙力がある人というのは、漢字力が身についている人だと言っても過言ではないのです。

だからみなさんには、漢字の勉強がおすすめです。それも、ただ漢字を覚えるのではなく、「狭量」という言葉を見たらその言葉の意味をしっかり類推し、かつ「狭」という言葉を使ったほかの言葉も考えてみるのです。

「偏狭」とか「狭義」とか、そういう別の言葉も理解していく勉強をすると、語彙がどんどん増えていきます。

いかがでしょうか。もし勉強でつまずいた経験があるという人がいたら、ぜひ国語からやり直してみてください。

僕も偏差値35のとき、「自分は語彙力がない」と自覚して、語彙力をアップさせるための勉強をしました。漢字や日本語についての参考書を買って実践し、それがあったから2浪して東大に合格できたと思っています。

みなさんもぜひ、国語力を磨く訓練をしてみていただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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