東大生が「国語力磨けば頭よくなる」と断言する訳 文理問わず、国語が苦手という東大生は少ない
まず、国語ができる人というのは「言葉に対する感度」が高い人だと思います。ここでみなさんにクイズです。次の質問に対する回答は正しいでしょうか。
A. きれいな実をつけました!
実はこれ、国語においては間違いになる可能性があります。なぜならこれはきちんと問いに答えられていないからです。
この問題は、「変化」を問う問題です。みなさんは、「変化」という言葉をしっかりと理解できていますか。実はあやふやに理解してしまっている人は、この回答にも違和感を覚えません。
変化前・変化理由・変化後の3つがそろって完璧な回答
「変化」や「移行」という言葉は、基本的に「何かそれ以前はそうでなかったものが、新しくこうなった」というときに使われます。
「身長は伸びましたか」と聞かれて、「170cmになりました」と答えられても、何センチ伸びたかわかりませんよね?
元から169cmで1cmだけ伸びただけかもしれないし、160cmだったから10cmも伸びたのかもしれない。変化前を聞かないと、どれくらい変化したかはわからないのです。「変化した後」だけではダメで、「A(=変化前)がB(=変化前)になった」というように、その前の状態がどうだったのかを書かないといけないのです。
「花に元気がなくて実がなっていなかったけれど、元気になって実がついた」
のように、「変化前」がないと「変化」の答えにはならないのです。もっというなら、そこには「変化した理由」があるはずです。元気がなかったのに突然元気に変わることはありません。
変化を聞かれたら、「AがBによってCになった」というように、変化前・変化理由・変化後の3つがそろって、完璧な回答になるわけです。
というのが、「花の変化」として適切なのです。
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