精神科医が警鐘「マスクを外すのが不安な人々」へ 脳や自律神経、肺などに問題が生じる可能性も

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マスクを外すのは何となく不安……。コロナ禍で多くの人が陥っている「マスク依存」の問題について解説します(写真:ふじよ/PIXTA)
5月19日、専門家組織が、会話がなければ屋外のマスクは「必ずしも必要でない」という見解を発表しました。海外の映像などを見ていても、マスク着用している人は明らかに減っているように感じます。
では、私たちはすぐにマスクなしで外に出られるでしょうか?「そろそろ外してもいいのではないか」と思う一方で、マスクなしでは不安だ、という人はまだまだ多いのではないでしょうか。
このような状況のなか、精神科医の和田秀樹さんは「マスク依存には、実は健康上のデメリットが大きい」と警鐘を鳴らし、最新刊『マスクを外す日のために今から始める、ウィズコロナの健やかな生き方』を緊急出版しました。マスクを着け続けることが、心身に与える危険性を医学的な立場から説明します。

まず、本稿の冒頭で確認しておきたいのは、マスクをすることには、メリットもあれば、デメリットもあるということです。

むろん、一番のメリットは、新型コロナを含めて、感染症をうつすことをある程度予防できること。そして、デメリットは? ──これはもう、数えきれないほどありますので、その代表例を紹介していきましょう。

まずは、「マスク酸欠」になることです。

マスクを付け続けると酸欠になる?

マスクをすると、自分の吐いた呼気がマスク内にたまります。呼気は、通常の空気よりも二酸化炭素を多く含んでいますので、マスクをつけ続けていると、たえず「二酸化炭素多め、酸素少なめ」の空気を吸い続けることになります。

すると、どうなるか? ──医学用語を使えば、血中二酸化炭素濃度が上昇します。その第1の弊害は、頭痛が起きやすくなることです。二酸化炭素は、脳の血管を拡張させるので、三叉神経などを刺激して、頭痛の引き金をひくのです。

当然のことながら、酸欠状態では、思考力や記憶力といった脳の力が低下します。脳は、その重量は全体重の2%ほどしかないのに、ヒトが摂取する酸素の20%をも消費する「酸素大食い臓器」です。新鮮な酸素が脳に行き渡らなければ、たちまち支障が生じるのです。

集中力を保てなくなり、眠くもなります。中・長期的には、脳内神経細胞や情報伝達システムの劣化によって、「頭が悪くなっていく」リスクもあります。

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