そのため、職歴が2~3年ほどありおカネが貯まったバンカーは、仕事を休職するか辞めるかして、ビジネススクールへと通います。もちろんキャリアアップのためですが、それとは別に、ビジネススクールに通っているという名の下、プラプラすることも目的のひとつです。
今まで馬車馬のように働いてきたんだもん! ちょっとは遊びたい!
そんな彼らは、やはり、今までまじめに働いてきたせいでしょうか、ビジネススクールに入ると、時間ができて弾けてしまうらしく、
INSEADのそばにあるコンドミニアム(※プール付き高級アパート)では、INSEADの学生は入居禁止になっております。
いったいどんなに悪いことしたのか気になるところです。
ちなみに、世界銀行からMBAホルダーになり、投資銀行に転職するのがスーパーエリートバンカーの最上位ルートと言われています。
全身ユニクロから、高級スーツの人へ
次いで②のキャリアチェンジしたい人とは、まったく違う職種から、コンサルタントやマーケティング、銀行のフロントオフィスに転職したい人のことです。
前述のアジュさんがこれに当たります。
私はシンガポールでアジュさんと再会したときに、なぜ彼がMBAを目指したかを聞いてみました。
休日の昼下がり、オープンテラスのカフェにさっそうと現れたアジュさん。
おぉ……なんということでしょう。日本では全身ユニクロだった彼が、シンガポールではいいスーツを着ています。
その羽振りのよさに、目頭が熱くなりそうです。
共にチェーン店のカレーを食べたあのアジュさんはもういない……。
伝説の男アジュさんに、なぜビジネススクールに行くことを決めたのか聞くと、
彼はこう答えました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら